Dos and Don’ts for FVR

読書をするときの注意

ドイツ語を読んでいるチェコのダリボー君


読書の宿題が出て一人で読書を始めると、疑問がいろいろ出てくるようです。以下の注意を役に立ててください。

1) 読み方の問題

「一応目を通したけれど、あまりよく分からなかった」というのでは効果がでません。量は大切ですが、頭に残っていないような読み方では実力となって身につきません。「面白かったと思う本が多ければ多いほど実力となって残ると思う」と、先輩が言っています。自分が楽しめる本を探してください。友達から情報を得たり、私に相談にきてください。

2) 取り組み方

英語のできる人だけに効果があるという方法ではなくて、誰にでも効果があります。個人の英語力の差ではなくて、落ち着いて、着実に英語学習に取り組んでください。自分が低いレベルを読んでいても、そんなことを気にする必要はありません。低いレベルの本でも面白い本はあります。大人も「ドラえもん」の漫画を楽しく読むではありませんか。低い本から順番にレベルを上げていきましょう。たった一年頑張るだけです。

3) 自分は英語力がないという捕らえ方をしないこと

どんなに英語がうまい人でも、最初は、ABCから始めました。始めてすぐに「ハリーポッター」のような本は読めるようになりませんが、一年で見違える程の英語力が付きます。ひとつひとつ階段を上っていくだけのことです。能力がついているかどうかは3,4ヶ月経たないとわかりません。まず、1学期間、メニューにしたがってやりましょう。

4) FVRノートは適切な指導を受けるため

FVRノートを提出する時に、友達のノートや、自分の昔のノートをコピーしてはいけません。読書ノートを毎週、提出することになっていますが、ノートの提出が目的になっていては、英語力はつきません。ノートは、自分の読書記録です。自分のために記録を残しているのだと思ってください。私はそれを見ながら、忠告したり、指導したり、推薦したりするために、皆さんに提出してくださいとお願いしています。コピーをしたのでは、あなたに対して個人的な指導ができません。

5) 定期的に読む

一番大切なことは、毎日少しでも読み続けることです。そうできないときは、一日おきに読んでください。

6)  読書量

量は一日1冊ではなくて、一日に2,3冊読んだりすると、半年で見違えるような力がつきます。ある学生は、留学するという目標がありましたから、最初、200~300~600語レベルの本を、5~6冊、毎日読み続けました。それから、1100語レベルを毎日1冊ずつ3週間読み、1600語レベルを週に3冊読みました。2ヶ月ほどで、上級レベル(2200語レベル)の本が読めるようになって、学期末には、アメリカの高校生のために用意された物語を読んでいました。

もう一人の学生は、一学期間でTOEFLの成績が440点から493点に、53点上がりました。TOEFLのリーディングセクションの点数が46から52に、文法のセクションでも42から48に上がりました。文法の勉強やテスト勉強はしませんでした。量は大切です。一応セメスターごとに1000ページ読むことが目標です。しかし、1000ページも読まなくても700ページしか読まなかった人でも、TOEFLに一学期間で40点あげた学生もいます。量も大切ですが、一番最初に言ったように、ほとんど分かるという読書をすることが一番大切です。

7) 自分で選ぶ

量は大切ですが、もっと大切なことは、中身を理解しているかどうかということです。ですから、友達に推薦してもらうのは大変役に立ちますが、それは参考程度にして、自分で選んでください。自分が興味のある本を選んでください。

8) 理解できない本、面白くない本、集中できない本

興味があると思って、選んでも、読み始めたら面白くない場合は、読まずに返却してください。

9) ナロー・リーディング

自分が好きな作家、ジャンルを読んでください。いろいろな分野の本を読む必要はありません。

10) 分からない単語が出てきたとき

分からない単語が出てきたら、少し考えましょう。イラストを見てください。手がかりがあるかもしれません。「どういう意味かなあ?こうかな?ああかな?ハッキリ分からないけれど、ともかく、次へ行ってみよう!」と進んでください。その単語の意味がわからなくて、気になったら、辞書を引いてください。読み終わってから辞書をひいてもいいです。たくさん分からない単語が出てきて嫌になってきたら、その本はもう読まなくてもよろしい。返却してください。理解できない本に時間を使わないようにしてください。多読読本の中には、後ろのページにいくつかの単語の意味が英語で説明してあるのもあります。それも参考にしてください。最近読んだ本で、KAZUO ISHIGUROさんのNEVER LET ME GOという本の中にDAFTという単語が何度も出てきました。STUPIDというような意味かなあと思って、読後辞書を引くと、「ばかな、まぬけな」と書いてありました。文脈から大体の意味はわかると思います。

11) 読後

簡単なあらすじを日本語で書いておくと、あとで参考になりますが、面倒なら必要ありません。しかし、読んだ本のタイトル、作者の名前、出版社の名前、読んだ日付け、ページ数、何分で読んだのかという記録はつけてください。



FVRノートに記入している大谷博美さん